【欧州特許】Partial ESR (部分ESR)への対処方法

1.課題(Partial ESR)

欧州特許庁(EPO)に特許出願すると、Partial ESRというものをもらうことがあります。
内容は、発明の単一性違反に関するものでして、複数の発明、つまり、複数の請求項のまとまり(グループ)が特許出願に含まれるから、追加調査費用払うか検討せよ、というものです。
追加料金払うのか、払わないのか、それとも分割するのか、そもそも応答義務があるのか、迷う内容です。

2.解決手段とその効果

上記のような場合、結論から言うと「追加調査費用を払わず」、次のEESR(拡張調査レポート)の応答時に、①発明の単一性がある!と意見する(意見が認められれば全請求項が審査対象となる)か、又は、②分割する対処が好ましいと考えられます(分割する場合には、ESRへの応答時に調査対象外の請求項グループの削除補正が必要となります)。
詳細は省きますが、追加の調査費用を払うことにはあまりメリットが無いためです。
なお、追加調査費用を払わない場合には、複数の請求項のまとまりのうち、請求項1が含まれるグループが審査対象となります。
また、本件Partial ESRへの応答義務は特にありませんのでその点安心ください。

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